せどり・転売をする際ですが、どうしてもリスクを感じてしまう人がいます。
長期的に在庫を抱えてしまうと、赤字になってしまう可能性もありますからね…
「無在庫転売は実際どうなの?」
「そもそも無在庫転売とは何?」
「無在庫転売のメリット・デメリットを教えてほしい!」
今回は、転売ビジネスで在庫を抱えたくない人のために、無在庫転売について解説していきます!
近年では、無在庫転売のコンサルも増えてきており、実践する人がいるのは事実です。
よくわかる解説
- 無在庫転売はほぼノーリスク
- アカウントが停止する可能性がある
- 飽和状態で稼ぎづらい
そもそも無在庫転売とは?:序章
まず、無在庫転売について知らない人のために、簡単に概要を説明します。
無在庫転売とは、その名の通り在庫を保有せずに転売することをなし、実質ノーリスクで転売が可能です。
本来、転売をする際は、以下のフローで進めていきます。
- 商品を仕入れる
- 商品が転売する
- 商品が購入される
- 発送
商品をリサーチして仕入れるまでは同じですが、無在庫転売の場合は、この流れが変動します。
無在庫転売は、商品を仕入れないで出品するので、以下の流れです。
無在庫転売の流れ
- 商品を転売する
- 商品が購入される
- 商品を仕入れる
- 発送
つまり、商品が売れてから仕入れることになるので、在庫を保有するリスクはありません。
それに、在庫スペースを確保する必要もありませんし、形だけを見るとかなりメリットのある転売に思えます!
ただ、個人的にはオススメしない手法ですね…
転売はある程度のリスクを抱えてこそのビジネスであり、ノーリスクで行う転売は少し邪道のような気がします!
無在庫転売をする際に抱える3つのメリット!
無在庫転売をする際ですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
あなたが、無在庫転売をしたいと思っているなら、それぞれ把握してから実践するかどうかを判断しましょう。
まずメリットから紹介しますが、具体的には以下の通りです。
無在庫転売のメリット
- 通常の物販に比べるとリスクが少ない
- 在庫を抱える心配がない
- 大量に商品を出品できる
無在庫転売は、在庫を抱えないという時点でかなり有利です。
通常の物販に比べると、在庫を保有するスペースもありませんし、売れたらその分だけ仕入れればいいので、在庫リスクは皆無です。
また、本来は仕入れ多分だけしか転売できませんが、無在庫転売の場合は、大量に商品を出品できます。
その分商品管理が面倒ですが、無在庫転売ではその手間もありきで利益を出していく必要があるので、注意しましょう。
通常の物販に比べるとリスクが少ない
まず、無在庫転売のメリットですが、資金面でのリスクが非常に少ないです。
例えば、あなたが30万円分の自己資金を用意しているとします。
その資金を通常の転売に全振りして仕入れる場合、30万円分の商品在庫を抱えます。
当然、それをすべて転売すれば問題ありませんが、リサーチに失敗すると在庫として抱えます。
【30万円の自己資金の場合】
30万円分仕入れ→20万円分販売※10万円分の在庫
長い目で見て売れるなら問題ありませんが、一切売れないような商品場合、不良在庫になります。
しかし、無在庫転売の場合は、30万円の自己資金をねん出していたとしても、売れた分だけを仕入れれば問題ありません。
販売先で、20万円分の商品しか売れなかったら、20万円の資金しかかかりません。
残りの10万円は内部留保に回すなどできます。
その分、予算以上の商品が購入された場合は、資金が必要になるのがネックです。
在庫を抱える心配がない
無在庫転売の一番のメリットとして紹介できるのが、在庫を抱える心配がないということです。
むしろ、通常の転売と比較して、このリスクを抱えないために無在庫転売をする人が多いです。
本来、転売をする際は”商品を仕入れてから”転売します。
例えば、こちらの商品。
市場価格差が取れる商品なので、通常の転売では仕入れを行います。
しかし、無在庫の場合は、商品画像をそのまま流用して出品します。
売れた時点で、商品を仕入れて転売する流れになります。
ここで一つ問題が発生する可能性があるのが、商品が売れるまでの過程で、販売元で売り切れた場合。
あなたが販売先で無在庫転売をしているとして、その販売先で商品が売れた際に、在庫がなかったら送ることができません…
この際は、正直に「在庫がないので販売できません」というしかありません。
※無在庫転売が禁止されている販売先なら一発アウトです
大量に商品を出品できる
最後に、大量に商品を仕入れられるという点です。
通常の転売では、資金に合わせた仕入れしかできず、資金の範囲内での仕入れしかできません。
しかし、無在庫転売の場合は、仕入れ資金がかかるのは商品が売れた時だけなので、商品を大量に出品できます。
出品したらあとは売れるまで待つだけであり、売れたら随時入金をして商品を仕入れていくという流れになります。
ただ、一つだけ懸念されるのが、資金以上に商品が売れてしまった場合です。
【通常の転売の場合】
30万円の自己資金→30万円分の仕入れ分のみ転売
【無在庫転売の場合】
30万円の自己資金→50万円分の商品が売れたら差額20万円分をねん出する必要がある
計画性がない人は、大量に出品をしすぎて資金ショートしてしまうこともあるようです。
こうならないためにも、自己資金の範囲で資金ショートしない程度に出品することが重要ですよ!
無在庫転売で抱えるデメリット3選!
無在庫転売は、メリットだけではなく、デメリットも存在します。
個人的には、デメリットのほうが大きいので、オススメしません。
最悪の場合、販売先のアカウントが削除されてしまう可能性もあるので、注意したいところです。
僕が個人的に思う無在庫転売のデメリットは、以下の通りです。
無在庫転売のデメリット
- 売れてから配送までに時間がかかる
- アカウントが停止される可能性がある
- ライバルが多く実践しづらい
複数のデメリットがありますが、ライバルが増えてきたというのも懸念されるところですね…
正直な話、今から参入したからといって、前みたいに稼げるという保証はありません。
むしろ、プラットフォームの規制が厳しくなったので、無在庫転売がしづらくなっています。
それでも、無在庫転売のコンサル等は増えていますが、いずれにせよ通常の転売のほうが稼げるのは事実です。
売れてから配送までに時間がかかる
まず、無在庫転売ですが、お客様が購入してから発送までに時間がかなりかかります。
Amazonでは無在庫が禁止されていますが、FBA納品している場合は、最短即日で届きます。
しかし、無在庫転売をする場合は、手元に商品がない状態から始まるので売れたら商品を購入しなければなりません。
それに、仕入れ先や商品によって配送の時間は異なります。
- 商品が購入される
- 商品を仕入れる※2~3日で届く
- 商品を発送する※2~3日で届く
お客様のもとに届くまでに、最短で4日は必ずかかります。
ただ、仕入れ状況によって左右されるので、迅速な転売を心掛けたとしても、1週間程度はかかってしまいますね…
最初からそれを把握してから転売するなら良いですが、お客様からするとかなり迷惑な話。
せっかく購入した商品が、こちらの都合で遅れることになるので、そこからクレームに発展することも十分にあります。
アカウントが停止される可能性がある
無在庫転売は、アカウントが停止される可能性があります。
現段階では、無在庫転売が容認されているのはBUYMAだけです。
それ以外の販売先では、全面的に禁止されていますし、バレた時点でアカウントは停止されてしまいます。
以前は、Amazonでも行っている人がいましたが、規約が厳しくなってからする人は減りました。
特に、Amazonはお客様を第一に考えるようなECサイトですし、出品者都合で商品が届けられないということに、かなり厳しいです。
(例:商品在庫がない、配送までに時間がかかる等)
迅速な対応を心掛けたとしても、手元に在庫がない状態で転売するのは、正直不安です…
最悪の場合、アカウントが閉鎖されることもあります。
閉鎖されてしまうと、転売そのものができなくなってしまうので、注意しましょう。
ライバルが多く実践しづらい
無在庫転売は、ノーリスクで転売ができることから、実践する人が増えています。
実際、僕のように副業関連のブログを書いている人を見ると、無在庫転売を推奨している人も少なくありません!
転売は仕入れが必要であり、在庫保有のリスクがあります。
しかし、無在庫転売はそれが必要ないので、その時点でかなりのメリットになります。
世間で副業を始めようと思っている人は、”極力リスクなく稼げるのがいい”というものを選ぶ傾向にあり、そういうニーズと無在庫転売が合致しているのです。
正直に言うと
無在庫転売は飽和状態です!
通常の転売よりも再現性が高いのは事実ですし、稼いでいる人もいます。
リスクもありませんし、ライバルが増えるのも理解できます。
ただ、アカウントが停止するリスクや、グレーな転売といういこともあって、僕はあまりおすすめしたくないですね…
まだ、普通に商品を仕入れて転売したほうがいいと思います!
無在庫転売をする人が把握しておきたい3つのポイント
無在庫転売のメリット・デメリットについて紹介しましたが、それを把握したうえで、”無在庫転売がしたい!”と思っているなら、これから紹介するポイントを意識しましょう!
無在庫転売で稼ぐのは難しいことではありませんし、リスクもないビジネスなので実践する人も多いです。
しかし、基本的なポイントを押さえておかないと、赤字になってしまうこともあるので、注意しましょう。
無在庫転売で押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
無在庫転売で抑えるべきポイント
- どの商品でも仕入れていいわけではない
- 販売できるプラットフォームが少ない
- 違法性が高い商品を仕入れるとアウト
安定して、無在庫転売で稼ぎたいと思っているなら、しっかり意識しましょう。
特に、現在では規制が厳しくなったので、無在庫転売ができるプラットフォームは限られます。
飽和状態の中で、販売先も絞られているので、正直稼ぎづらいですよ…
どの商品でも仕入れていいわけではない
まず、無在庫転売をする際ですが、どの商品でも仕入れていいというわけではありません。
BUYMAで転売をする場合は、アパレル関係をメインで仕入れていくことになります。
禁止されているメルカリを対象にする場合は、基本的には全般の商品を仕入れることができます。
ただ、国内で転売が禁止されているような商品は、転売しないようにしましょう。
- お酒類
- コンサートチケット
この辺は、何気なく転売する人もいますが、法規制されているので、転売には向いていません。
無在庫にかかわらず、転売すること自体が禁止されているので、注意しましょう。
酒類に関しては、メルカリで出品されていることもありますが、OKされているのは”営利目的の転売以外”です。
不用品処分や、大掃除の時に見つけて出品するのはいいですが、利益目的で仕入れて転売する場合は、酒類販売管理士免許が必要です。
販売できるプラットフォームが少ない
無在庫転売ですが、実践できるプラットフォームが非常に少ないです。
現段階で、無在庫転売が禁止されているのは、以下の通り。
- メルカリ
- ラクマ
- Amazon
- ヤフオク
- eBay
つまり、転売で利用できるプラットフォームは、ほとんどが禁止されているといっても過言ではありません。
唯一容認されているのは、BUYMAです。
BUYMAは、公式が無在庫転売をOKにしているので、実践している人も多いですが、いつ規制されるかわかりません。
通常の転売に比べると、在庫を保有しないので、トラブルが発生するのは確かです。
Amazonでは数年前まではできていましたが、購入者にとってデメリットしかないことから、規制されました。
BUYMAも今後同じような対応をした場合は、いよいよ無在庫転売ができる販売先がなくなってしまいます…
そもそも、あまり息が長いビジネスではありませんし、一時的に稼ぐための手段と捉えておくと良いでしょう。
違法性が高い商品を仕入れるとアウト
無在庫転売ですが、中には違法性が高い商品もあります。
BUYMAで転売する際ですが、仕入れ先は基本的に中華系のサイトになります。
- アリババ
- タオバオ
- Q10
- アリエクスプレス
この辺が仕入れ際になりますが、注意したいのが偽物の存在です。
中華系のサイトには、様々な偽物商品がありますし、安いからといって商品を出品すると、最悪の場合逮捕されてしまうこともあります。
偽物商品ではなくても、著作権・商標権を侵害するような商品はアウトです。
こちらの商品は、公式の販売許可なく製造されている商品です。
BUYMA等にも販売されていますが、商標権の侵害になるので、転売はやめましょう。
”周りが転売しているから”というのは危険で、あなたも犯罪の片棒を担いでしまうことになります…
無在庫転売自体、イレギュラーなものなので、僕がオススメする通常の転売をしたほうがいい気がします!
まとめ:無在庫転売はあまりオススメしないビジネス!
今回、無在庫転売について解説しました。
無在庫転売は、通常の転売に比べると、リスクもありませんし、実践している人が多いビジネスです。
ライバルが多く飽和状態ですが、一部の人は稼いでいます。
しかし、リスクがないとはいっても、全体的なリスクを考えると、通常の転売よりも高いです。
- アカウントが停止するリスク
- 逮捕されるリスク
- 今後稼げなくなるリスク
確かに、無在庫転売は在庫を保有しないという点では、リスクがない転売手法だと思います。
しかし、それ以上のものはありませんし、それ以下でもありません。
むしろ、仕入れをして在庫を抱えるリスクを抱えて転売をしたほうが、クリーンな転売はできますよ!
手順が違うだけで、リサーチをすれば不良在庫を抱えることも少ないですからね!